たまたま読んでいた本に、性格の不一致で分かれる夫婦が絶対に読むべきだ!と思える文章を見つけました。相手が悪い、そう思い込んでいる自分に一石を投じるとても考えさせられる内容です。
オススメポイント
本曰く
コンビニの店員など関係性の薄い間柄なら、「関係の四毒素ループ」は回らず、配偶者やチームメンバーなど長期にわたり関わりあう間柄なら、共に過ごす時間が長い分、ループが回りやすくなる。四毒素とは①あれが出来てない、これが不完全だと不満を言う「非難」②こんなことも出来ないあなたは人としてなっていないと言う「侮辱・見下し」③私はこんなにやってるのにと言う「自己弁護」④上手くいかないならもういいやと諦める「逃避」。
非難から始まって、関係の悪化が加速するごとに番号の大きい方へと発展していきます。双方言い分はあって、それはそれで当人の中では正しいのですが、いかんせん相手の言い分を解る域には達しておらず、お互いが主張してばかりのため、離婚へまっしぐらに進んでいくのです。
それを止めたくて周りに相談してみてみ、外からみればお互いが主張してばかり、という風景に過ぎないので、「どっちもどっち」とされてしまい、「二人でよく話し合ったら?」というアドバイスしかもらえない。これでは離婚は不可避です。
どうしたらいいのでしょう。
著者は言います。
このループが悪化の一途をたどっているとき、それを加速させる2つの要因が隠れています。それは「決めつけと認識の歪曲」、すなわち相手にレッテルを貼り、それによって偏った情報を収集してしまう状態と「自己正当化と犠牲者感」です。
まず、自分たちがこうなってることを自覚してください。
恥ずかしながら、私も著者の述べるとおり、過去配偶者にずいぶんと不満を言ったし、見下しもしたし、自己正当化もしたし、配偶者は逃避をしました。そして今ならそうした背景には自分の中に「決めつけと認識の歪曲」そして「自己正当化と犠牲者感」があったとよくよく理解できます。ほんと、まったくもって痛いほどに、この指摘がグサグサと刺さって、どんだけ典型的なダメダメ関係を作り上げてたんだ、自分に呆れることしかりです。
簡単に読めるから気負いせずにね
この本は400ページ超で、かなりのボリュームですが、離婚間近な人に目を通して欲しいのは、U理論入門のP323~P343、わずか20ページです。もし読んでみて「あっ、うちも!」と思えば、最初に立ち返って目を通せば良い。20ページなら、本屋で立ち読みも可能ですね。
U理論などという仰々しい名前が付いているから難しそうに見えますが、紹介する本の中身は理解しやすくかみ砕いてあります。文章が苦手ならマンガも出ています。
もう二人はダメだ、と結論づける前に、一度だけでも読んでみてください。解決の糸口になること、うけあいです。

- 作者: 中土井僚
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2014/01/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る

- 作者: 中土井僚,松尾陽子
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2015/09/26
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る