コレを読んでるあなたは、おそらくどのように会話をしたらいいか迷っている。そして周りからツマラナイ奴と思われてることに悩んでいる。
なに?悔しいってか。悩ましいってか。
そうだよね。楽しく話したいだけなのに、自分が話しだすと周りがサァーと引いていく。気づくと誰も側にいない。だからといって、なにが問題なのか教えてくれる人もいない。
私が何をやったっていうんだ?そんなに場違いなこと言ったか?
その問いに答えていこう。
相手と楽しく会話をするために
まずは、どうやったら楽しい会話が出来て、信頼関係が築けるかを考えてみよう。
相手が嫌がることをしない⇒盛り上がりやすいネタを掴む⇒自分も相手も興味のありそうなネタだとお互い楽しい⇒信頼度が増す⇒強固な信頼関係が出来上がる
この最初の嫌がることをしない、というの、意外とみなさん出来ていない。
嫌がることとして挙げられるのが
- 自分が優れているとアピール
- 決めつけをする
- 愚痴を言う
- なんでもウンウンと頷く
- 相手の間違いを指摘しない
優れてるアピールは、ただの自慢話はもとより、相手の話を遮って「その話だったら、私なんかもっと…」とマウンティングすることを含む。
これは暗に相手を”ショーモナイ人間”と言ってるので、地味に傷つけている。
最後から2番目のウンウンと頷くは、聞いてくれるんだしいいじゃない、と思うかもしれないが、何でも肯定で返されると思ったより勘に触る。”オメーは意見がないんかよっ!!”というイライラを誘う。
最後のは、面と向かって言うなんて機嫌損ねそうじゃん!と思うだろうが、やはり違いは間違いなので、正答が分かったとき”恥をかかされたじゃん!”と恨まれる。
ではこういうのをやめる代わりに、何をするか、というと
- 自分の失敗談や弱みを話して場を和ませる
- 「あなたはどう思うの?」と問う
- 相談をする
- 本人が考えを掘り下げられるように質問を投げたり、話の先を考えるよう促す
- 相手に敬意を払った上で、あらためて思い込みが正しいか考えるよう促す
こんな風に変えるだけで、
あなたの前だけは失敗してもいいんだと安心し、
あなたに話すと頭が整理でき、
あなたに頼られて自信が増し、
あなたになら嫌な思いをさせられることなく考えを改められるチャンスを手に出来る、
と相手は思うようになる。
嫌がることを辞める、これだけであなたの存在感を高められることに驚きはしないだろうか。
「嫌がることをしない」の次のステップ(盛り上がりやすいネタを掴むetc)は、はっきりいって、あったらあったでいいというレベル。どう話していいか分からないなら、まずこれを辞めてみよう。
実際の会話で検証
では、実際の会話に移っていく。
近所のオバさんとの他愛ない会話。
オバ:ねぇー聞いてよ!うちの隣の鈴木さんの庭、草ボーボーなのよ。
私:それは、困りますね。
オバ:ほんと、やになっちゃう。
私:そうですね。
オバ内心”つまんない会話。予定調和過ぎ。たまたまアンタが通りかかったから話したけど、別に話すのアンタじゃなくても良かったわ”
この時どんな嫌がることをしているか分かるだろうか。
私の第一声、「お困りですね」
困ってるかどうか分からないのに、勝手に決めつけている。決めつけられるとオバさんも当たらずとも遠からずならので、何も言えなくなって、会話は尻すぼみになる。楽しくない会話の典型だね。
これを嫌がることをしないとどうなるだろう。
オバ:ねぇー聞いてよ!うちの隣の鈴木さんの庭、草ボーボーなのよ。
私:ボーボー?
オバ:そうなの、全然切ってくれなくて困ってるの。
私:どうやったら切ってくれるんでしょうね?
オバ:直接言うのもなんだし、自治会通すのも気が引けるわ。
私:単に草が気になってないだけかもしれないかも?
オバ:そーぉ?じゃあ、一度言ってみようかしら。
私:切ってください、と詰め寄るより、『気づいてないだけで、切ってくれる気はあるんですよね、お願いします』みたいな感じで言えばいいと思います。
オバ:なるほど、それなら相手も怒らないで聞いてくれるかも。
オバ内心”私さんに話してみるもんねぇ。いいアイデアもらったわ”
ただ相手の嫌がることをしなかっただけで、会話は広がり、オバさんの気持ちは晴れる。わずかな差が、会話の質を変えるんだ。
あなたはきっと、人の気持ちを汲むことが優しいことだと思って「困りますね」と言ってるんだろう。
だが思いやりあるその行動、実は相手の主体性を奪っている。相手の中にあるであろう答えを掘り出すチャンスを潰している。だから話が予定調和に終わり、あなたはいてもいなくてもいい存在へと成り下がってく。
会話上手な人は、子どもの時に親から、何度も何度も主体性を尊重されてきた。それゆえ当たり前のように、相手の主体性を立てることができ、このオバさんが感じたように、あなたと会話してよかったという余韻を残すことが出来る。
会話全体を比べてみて、あなたはなにを思っただろうか。
実際このような会話を比較して文字で起こされるのはレアなので、上手に利用して自分の会話を見直すきっかけに使って欲しい。