日常生活において、怒り狂うほどではないけど、かんに障る相手っていないだろうか。
その人と話すと、頭を押さえつけられたような何ともいえない後味の悪さが広がる。
おそらく、相手とあなたの会話は成立していない。相手のコミュニケーション能力の低さによって、場が破綻している。問題は破綻しているのに、それを何度も繰り返してしまうこと。
「この場面、ヤバい」と思ったら、さっさと身を引く準備を始めた方がよさそうだ。
典型的な例を2つほど
会話が成立していないトップバッターは、洋服・雑貨の店員さんの対応。
「いらっしゃいませ~」と言った後、こちらが何かを手に取るとすかさず「それってかっこいいですよね」「お似合いですよ」と言う。まだ手にとって2秒だ。これから吟味しようか、というときにすすっとそばに寄ってこられて、勝手にコメントをいわれる。
これって自分の感性が乗っ取られようとしているってこと。
はっきりいって、余計なコメントである。
店員さんには【仕事をしているふりをしたいがために、私の感性を勝手に決めつけ】ないでいただきたい! と思う。
次にメールの返信の多い人を挙げよう。
たった一通メールしただけで、めちゃくちゃ返信をしてくる人。こちら1通に対して、2-3通返してくる。ここぞとばかりにいろいろと話をしてくる。【こちらのペースが全く見えていない】。
そして頼んでもいないのに余計な情報を付加してきて、その態度は教えてあげる。どんだけ【自分の存在意義を見せつけたい】んだ!
そして下手したら、自慢話まで織り交ぜてくることも。【自分のスゴさを人に認めさせたい】のか?
会話できない人の特徴
先の2つの例の【】のところを抜き出してみると
・仕事をしているふりをしたいがために、私の感性を勝手に決めつける
・こちらのペースが全く見えていない
・自分の存在意義を見せつけたい
・自分のスゴさを人に認めさせたい
ここから会話できない人の特徴が浮かび上がる。
相手の思いや考えを汲む気、ゼロ
後味の悪さの理由
相手はこちらの気持ちを汲んでくれないので、言葉は交わしているものの、気持ちとしては押さえつけられた気になる。それだけでなく、利用された感も残る。
それがしこりとなって、心の底に溜まる。
相手を嫌だと感じるということは、そう感じさせる何かが確実にあるということ。そして大概それは、こちらを大切にしてくれてないこと。
だったらこちらも大切にしないまでだ。「冷たくすると、相手が傷つくから」と妙な心遣いなどせずに、自分に集中する。
たとえば「今、忙しいから話できない。どうしてもしたいなら、他の人のところへ行って」と突き放す。場合によってスルーもありだ。
人付き合いだって目には目を。
汲んでくれないなら、汲まないを。
ただしどうしても手放したくない相手なら、不均衡さを受け入れよう。アイドルとヲタクのように分かりきっててやってる分には問題ない。