何にでも口を出してくる親、先走って決めてくる親。そんな親を前に自分の意見をいえない人がいる。
どうして素直に思ってることを言わないの?
健全な世界に育った人は、そう思うだろう。
でもそこには機能不全家族に育った人特有の根深い理由がある。
あなたが逆らえないのは、あなたのせいじゃない。
そうなった背景をちゃんと知って、立て直しを図っていこうじゃないか。
逆らえないのは必然だった!
あなたの親は、あなたにどう接していただろう。
あなたの話を受け止めてくれた? 聞き流していた?
聞き流してたなら、レッドカード。
そのせいで、今、逆らえなくなってるからだ。
逆らえなくなったのはいつ頃からだろう?
きっと今だけではないはずだ。
そう、あなたが子どもの頃からずっと。
何を言っても受け止めてくれない親。そんな親を前に、あなたの顔は曇っていく。”自分が言ってることは間違ってるのかな? つまんない話してるのかな?”
失われる自信…。
どんな子どもも、そんな反応をする親元で育てば、自分の意見がこれで正しかったんだ!と思う経験を積めず、自信が育たなくなる。だからこそ自分の外に意見を求める。
そして一番身近である親の意見を丸呑みするように。そしていれば、衝突のストレスから逃れられるし、意見を却下される怖れもない。それはそれで安全というメリットがある。
そのメリットの延長が今。着実に同調の力を蓄えたあなたは、今最高に同調するよう最適化されている。
いまさら波風なんて立てられないだろう。
自信を育むべき家庭の中で、自信ではなく同調が育まれた。だから逆らえない。
逆らえないのは、あなた個人の問題ではない。家庭の、親の態度の問題だったのだ。
対立する二つの思い
だったら、何にでも同化しちゃえば問題ない、と思うかもしれない。でもたとえ相手が親であっても、間違ってることは間違ってる!と言いたいことだってあるし、親がいいというものを自分は嫌だと思うこともある。
同調してれば楽と分かっていても、わき上がってくる思いを抑えられない。
相反する二つの思いの中で、人は悩む。
だからこんな記事を読んでるんだろう。
どうにか、なんとか一つにまとまんないかな。上手くいけば私の思いを分かってくれないかな、って期待してるかもしれない。
が、ハッキリ言う。分かってもらえると期待するのはよせ。
あなたが相手に同調できないように、相手もできない。
意見を持つということは、そういうことだ。人と一緒というぬるま湯から抜け出す覚悟を持て。
寒いからいや?
それも分からんでもない。だが、あなたの思いをあなたが握り潰してしまえば、だれがその思いを汲むのか? あなたの思いはそんな簡単に捨て切れるんか。
きっと捨て切れないだろう。だから悩んでるんだし。
もうここは覚悟を決めて、自分の思いの味方になってやろう。
逆らうことは悪いことじゃない
みんながみんな、一つの意見に同調していたら、この世の中はどうなっていたかだろうか。
未だに原始時代と同じく石器を使って狩りをしていただろうし、移動手段は足だったろう。
誰かがその時代の生活様式に異を唱え、意見をぶつけあいながらも、考える手を止めずにいたからこそ、今日の文明がある。
だから異を唱えることは悪いことじゃない。むしろ異はなくちゃならないもんなんだ。
あなたが今、結婚に口だしする親に向かって自分の思いを打ち明けたとしたら、そのときは火花が散るかも知れない。でも、後々満足する可能性だってある。
一方で無理に同調すれば、胃は痛むし、親元へ向く足取りが重くなりそのうち遠のいてしまうだろう。
これは双方にとって不幸だ。
もちろん逆らい方にはテクニックがあって、火花を小さくすることも出来る。でも今は逆らえない心理の方が問題。
逆らう方へ舵を切るためには、同調のぬるま湯から出る覚悟を持とう。
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