こうして欲しい!
と、主張したいこと、ありませんか?
「どいて欲しい」「分けて欲しい」「配慮して欲しい」。
欲しい気持ちは分かるけれど、それをそのままぶつけると、角が立ちます。
では、どうすればよいのでしょうか?
角が立つ理由
突然、相手から要望をぶつけられると真っ先に生まれるのが”なんでオマエの要望を叶えなきゃなんないんだよ”という気持ち。
誰でも意味なく相手のために行動することはしません、やりたがりません。
メリットがある、納得できる理由がある、そうしなければならない義務がある。なんらかの動機がないと、人は1mmたりとも動きたくはないのです。
ですから、藪から棒に、「して欲しい」を出すと、”何を言うんだ!”とにらまれ、角が立つのです。
伝わる話し方
これに対して、動機があれば素直に動いてくれます。
まず基本のコミュニケーションは、この動機を明らかにすることからです。
しかし、わざわざ動機を考えるのが面倒という人がいるでしょう。その場合は、前提条件を変えてしまう。
要するに「して欲しい」を隠してしまうのです。
「こうすると、こうなる」といったストーリを提示してみます。
ストーリーが自然であればあるほど、頼んでなくても人はそのように動きます。
「みんなが歩道を歩くと、車が車道を通れる」みたいな感じです。
「歩道を歩いて下さい!」よりも角の立ち具合がぐっと減った、むしろ消えた感じがします。
人は押しつけられるのが大嫌い。ということは、して欲しいはなるべく前面に出さない方がコミュニケーションは円滑になります。
要望を言葉にしないメリット
「して欲しい」は常に自分発信のメッセージです。
深く考えなくても出来るが故に、自己成長を妨げてしまいます。
一歩引いて考える自分に成長するために、相手目線で動機を考える、もしくは景色全体を見てストーリーを考えてみる。そうすると、必然的に客観性が身につきます。
自分目線はどうしても自分に都合の良い考えしか身につかない分、人との衝突が起きやすい。なので、衝突が苦手な人ほど、伝わる話し方を心がけることをすすめます。
そして、我慢の限界まできてから伝えるより、気持ちが小さな段階で伝えた方が落ち着いて伝えられます。
アダルトチルドレンは気持ちを溜めやすいので、ちょいちょい出す練習も兼ねて、要望を上手に出していきましょう。