「子供が言うことを聞かない」
「ホラ、言うことを聞かないからこーなるのよ」
など、「言うことを聞く」という言葉は、かなり日常的に使われています。
「言うことを聞く」というのは、話手の言い分を丸呑みして行動することです。
それは、当たり前の行動なんでしょうか?
人は誰しも心を持っています。
自分のやりたいと思う気持ちなしに、何かを自主的にやるなんてない。
ところが、命令する側は、当人の心のことを軽く見ていて、べき論や自己の利益の追求のために、「言うことを聞け」と言うのです。
命令されたからと言って人は心に背いた行為、出来るのでしょうか?
無理です。たとえやったとしても嫌々だけに、すぐに辞めてしまいます。
人は楽しいことしか、継続できない。
ですから「言うことを聞け」と命令するのではなく、どうやったら相手 がやりたくなるかを考えればいいのです。
相手がやりたくなる方法を考えるのがメンドウクサイと思うなら、そもそも貴方に命令する資格などありません。
命令側がなにも考えていないのに、実行側だけが抑制・思考するなんてアンバランスなのバレバレですから。
基本的に人はイーブンを求めます。
相手が一生懸命になっているから、自分も一生懸命応えようとする。
言う側が安易であれば、当然受け手も安易にスルーするでしょう。
「言うことを聞かない」と相手に嘆いている人は、まずは自分の頭の中を見直した方がいいでしょう。