親がトンデモない場合は、子は親に黙って結婚してしまうのも一つの手だ。
私が学生の時、将来結婚したいと思っていた相手を紹介すると、母は容姿をけなした。
「気持ち悪い」と。
心が折れた。
私はその人の才能を見ていた。
優しさを見ていた。
母は容姿を見ていた。
母は私より年月を重ねて生きてきたのに、なんと浅はかなことか。
そんなことがあったから、今の相手のことは、完全に伏せて婚姻届を出した。
親は私に事後報告を受けて、慌てて戸籍謄本を取り寄せ、籍が抜けたことを知ったくらいだ。
でも、そんな突拍子もない事態を招いたのは、母の過去の態度である。
あーいうタイプの親は何かといちゃもんをつけ、人の心を折る。
子供が何を思っているのかなど、微塵も気にしない。
大事なのは親が気に入るかどうか。
もっと言えば、親族にも自慢できる相手かどうかだけ。
やっぱり道具。人は道具。自慢の道具。
そんな毒親の意見なんぞ伺っていてはいつまでも自分を確立できない。
成人すれば、自分のことは自分で決める権利がある。