人の気持ちが分からない
自分が納得しないと動かない
頑固・頑固・頑固太郎のS(配偶者)に変化の兆しが見え始めた。
きっかけは、私が今の状態(結婚しているだか同棲しているんだか分からない状態)に対し、どのような感情を抱いているかを話したこと。
それまでも全く同じことを話しているのだけど、なぜかその時だけは、他者である私の考えが、少しは見えたみたい。
-自分がどう思うかはともかく、他者がそう思っているのだから、それはそれで受け入れる-ということが出来るか出来ないかには、大きな隔たりがある。
抗うことの出来ないその隔たりを絶望として感じ取ることが出来た時、人は初めて他者に遭遇する。
昨晩Sは、私が病気の時に平気で見捨てただろ~という苦情に対し初めて理解しようとする姿勢を見せた。
今までは、どんなに私が泣いてわめいても、「なにいってんの?」くらい無視していたのに。
人は過去の過ちをなかったことには出来ない。
けれども、過去の過ちを反省し、未来に活かすことはできる。
相手をどれだけ傷つけ、どれだけ苦しめたかが分かり、反省の弁を述べたとき、人は生まれ変われる。
お互い他者だから、なにもかもわかり合い、共有し合うことは出来ない。
でも、だからこそ、わかり合えないことを前提に、分かろうと相手に耳を傾けることこそが、人と人に真のつながりをもたらす。
私から見ると、いままでと何が違ったのか分からないが、あの話し合いをきっかけにSはおおきな一歩を踏み出したかのようにみえる。
40代、不惑過ぎた人間でも、変われるときゃ~変われる。
そんなもんだ。