今から十何年前のことだろうか。
イケメンでスポーツマン、同じ研究室のF君とロシア料理に行くことになった。
彼に思いを寄せていた私はただでさえワクワク。
もちろんそれをおくびにも出さないが。
その料理はコースで結構時間が掛かる。
料理の最初の方で、F君が携帯電話を出し、電源を切った。
曰く「この時間の最中に、携帯電話に連絡が入ると、貴方に失礼だから」
ズキュン!!
単純な私はそれだけで「この人、ジェントルマンだ!!」と思った。
F君にとっては何気ない動作が十数年後も私の頭に焼き付いているとは彼も思うまい。
今は2児のパパとなり、幸せに暮らしているF君。
若き日の思い出アリガトー。
こういう小さいことが心の中に残っていくんです。(笑)