人はなにかをやったら、即反応があると面白く感じて、繰り返しやるという性質が
あります。
だから、褒められる子ほど伸びるのです。
人は元来忍耐力がない。それでも、小さい頃に十分反応してもらえると、耐えられる
力が育ちます。親はその力を推し量りながら、ガマンすることを子に練習させます。
そうこうする内に、子供に粘り強く何かに取り組む姿勢が根付くのです。
しかし、子育てにそこまで意識を払う親はいません。
子供が厄介なことをすれば叱るし、周囲に自慢できる事があれば、子を褒める。
これは教育ではなく、親の感情を素のまま出している状態です。
大体の子は、親の感情のままに育てられ、粘り強さを持てないでいます。
自分を振り返ってみると、ダイエットが続かない、英語の学習が続かない
姿勢をピンっとすることが続かない など粘り強さが要求されることは全て途中で
放り投げています。
一方、美味しい物はすぐ食べる、ショッピングは大好き と即反応(主に益)が
得られるものは繰り返しやってしまっています。
つまり、私の忍耐力はおこちゃまレベルです。
自分がこんなに幼い忍耐力しか獲得していない背景には、親が”教育”をして
こなかったことが大きいです。
さらに親に精神的搾取をされたことが、なお一層粘り強さを削いでしまいました。
しかしよくよく考えてみると、粘って獲得した物は、そう簡単に価値半減しません。
即手に入った物は、満足度は高いものの、みんなが簡単に手にできるため
あっという間に、”ふつーの物”に成り下がり、価値が減ってしまいます。
本当に大切に育てていきたいと思う”己の価値”は、千里の道も一歩からの如く、
ゆっくりと進めていく必要があるのです。
よく、「自分を褒めましょう」と言います。それはお子ちゃまな精神の今自分が
今日も明日も一歩を進めていけるコツなのです。
いいじゃないですか。いまお子ちゃまでも。来年の今頃は、青年になれていれば
十分です。がんばりましょうね。