4年前にカウンセラーから、人からの攻撃は合気道的に受けて返したらいいと
言われた。
なんのことだろう?ちんぷんかんぷん。
当時分かっていたのは、攻撃を真正面から受けると、衝撃が大きいので、
引きながら受けたり、斜めで受けたりすれば、少しマシかなあということ。
けど会話の場でつかうってどうやるんだ?
合気道的会話をするに当たって、前提がある。それは、自分の心が正しいと
信じること。
アダルトチルドレンは、周りに合わせて生きている。けど我慢にも限界がある。
限界を超えると、正面から攻撃を受け止め、跳ね返す。そしてこじれる。
そうじゃない。まず、自分の心を信じる。
そして自分の心を優先できるもっとも効率のよい方法を考える。
それが、相手の力をそのままそっくり返すこと。
例えば、「オレの酒が飲めないのか!」と上司から攻撃を受ける。
その上司は、本当は自分に自信がない。だから部下から拒絶されることを恐れている。
恐れから発生する虚勢の力を利用して、「上司のような配慮のある立派な方は、
部下が飲みたくないといっている気持ちを無視するなんてできないですよね。
さすが上司なだけはある。僕はオレンジジュースをいただきます」と言えば、
上司は部下に拒絶されているより、むしろ尊敬されていると錯覚して、
「ああ、まあそうだな。ごにょごにょ」となるのである。
これはとっさの判断ではなかなかできないので、日々訓練する必要はあるが、
双方尊重しあえるテクニックだと思う。
相手の力の矛先を、ほんのちょっとだけズラしてやればいい。
攻撃する人間は感情があるから、相手になにかをいう。
その感情を上手く利用するのだ。
おおーやっと分かったぞ!
世の中には、力や権力があるわけでもないのに、勝てないなという人間がいる。
こういう人間は自分の心が正しいという信念を持っており、かつ対人スキルに
優れる。
強いとは、実はこういうことだったのかと気付いた次第です。