心の流れBlog

上手くいかなくて迷い込んだときの読みもの

あなたと付き合うメリットなんですか?

その昔、男女の出会いを作り、告白するという番組があった。

男性は意中の女性の元へ駆けより、「○○さん、僕と付き合って下さい!」と告白する。
そのときリポーターから「あなたと付き合うとどんないいことがありますか?」とマイクを向けられる。

「僕は△△に詳しいので、そこに連れて行きます!」
「僕は□□を持っているので、それで一緒に楽しみます!」

なかなかいいアピールポイントだ。

だが今の時代、それが告白の決め手になりうるだろうか?

モノやコトに傾倒する人達

この番組が放映されていたのは、バブル時代。
人々の豊かさは、「消費」だった。

より多くを持ち、より多くを使う者こそが勝者であり、勝者にお金を使わせる女性こそが幸せ者とされていた。
さらにはアッシー君(送り迎えしてくれる彼氏)、メッシー君(ご飯をごちそうしてくれる彼氏)などと銘打って、【使える】彼氏がもてはやされていた。

人々にとって、お金や労力を注ぎ込むことこそが愛情の証であったように思う。

気持ちの示し方はいまだバブル風

やがてバブルは終焉を迎え、不況の波が襲ってくる。

人々は消費を控え、安い価格でよい品質を求めるようになってきた。
そこは景気と消費行動が一致している。

ところが、バブルのときに定着した「お金や労力を注ぎ込むことこそが愛情の証」というのは未だ残っている。
だから誰かに気持ちを示すとき、金品を差し出したり、労働力を提供したりする。

ただされた方は気持ちがついて行かない。むしろ、「やってもらって悪いな」という罪悪感を背負い込む。
もっと軽やかで後腐れのない気持ちの示し方ってないんだろうか?

自分たちの手で楽しみを作り出す

ヒントはこの記事の中にあった。
news.livedoor.com

 コミュニティデザインをナリワイとする山崎亮氏は「“楽しさの自給率”を上げよう」と言う。

「どこかに行ってお金を使って誰かに楽しませてもらうだけでなく、自分たちで楽しみを作り出す力を高めてゆくことが大事」と。

引用:ハーバービジネスオンライン

今まではお金で気持ちを表していたけど、これからは自分たちの手で作り出す「楽しさ」を共有しよう!と。
この「自給率」という単語がミソで、外から与えられるんじゃなく、「自分たちで作り上げてく」。
この意識がバブルの頃とは真逆だと思う。楽しさの定義が既製品から手作りオーダー品に移ったのだ。

当たり前だけど企業が提供するものなどに比べて個人が作れるものは、小規模で粗野な作りになる。
それでも細かいところまで作り込み、情熱は好きなだけ注ぎ込んだ品というのは、味わい深く価値がある。

それに、「作る」という過程も経るため、過程+結果と長きにわたって楽しめる。出来たものへの思い入れも買ったときより何倍も強くなる。

不便さを共有するメリット

このようなお金では計れない心の豊かさも、今の時代なら受け入れられると思う。

ない→ある が容易くジャンプしてしまったら、あることの有り難さは感じられない。
それが困難を乗り越えてやっとこさたどり着いたとき、あることの有り難さを感じられるだけでなく、ないをあるに出来た自分たちに自信がみなぎる。

今の時代、多くの若者が「自信」を失い、自分を見失っている。それは自分で作り出す経験の不足から来ている。
もし誰かと付き合うことで、一人では無理だと思ってたことが、二人だと出来る、としたら、それこそが「付き合うメリット」となりうるのではないだろうか。

これからはモノじゃなく一緒にやる一体感がメリットになる時代に

一人だと心細いし出来る事も限られる。
それが二人だと心強いし、出来る事も増える。

一緒に作る仲間を得て、苦労も楽しみも共有して、自分の心の芯が太くなってく心の変化を手に入れることこそが、付き合う醍醐味。

だから、告白のときは
「僕は何にももっていませんが、あなたと向き合い、あなたと言葉を重ね、一緒に何かを作り出す楽しみを分かち合いたいという気持ちがあります!」とするのが、今の時代にマッチしたアピール方法だと思う。