心の流れBlog

上手くいかなくて迷い込んだときの読みもの

自分を抑えてるからどこかで爆発するんじゃないかって思う

あなたの周りに礼儀正しくて、いつも控えめにしている人はいるだろうか?

私の場合、会社勤めしていたときに出会った柔道の黒帯所持者の組合幹部の若者が思い浮かぶ。
彼はまだ30歳そこそこだった。

真面目に業務をし、組合員の仕事も頑張り、でも要領が悪く裏ではバカにされていた。

そんな彼が酒の席で社長と一緒になったとき、おもむろにスリッパを脱ぎ、なんとそれで社長の頭をスパーンと叩いた。
周りはもう真っ青。
ところが酔いまくってた彼はへらへらと笑い続け、そのときはおとがめなしで済んだ。

彼と同じように普段は抑えている人が爆発したケースが、小出恵介さんが未成年に不適切な行為をした事件であり、福岡の警察官が家族を殺めた(まだ疑惑段階)事件ではないだろうか。

抑圧が爆発を生む仕組み

ニュースによると小出さんは普段から真面目な青年で役柄にも真摯に向き合っていたという。
警察官の夫は、一軒家を購入した際に業者と一言も言葉を交わさぬくらい大人しい人だったようだ。

普段から自分を出さず律しようとする人は、頭で「ねばらならい像」をしっかりと結ぶ。律儀な人間を装うことで、社会に認められようとする。
傍から見たら立派な人物で、意識のしっかりとしている間は、尊敬に値する人物に見える。

ところが何かの拍子に意識が外れると、「ねばならない像」に押し込められた「したい像」が顔を出す。
「したい像」は普段「ねばならない像」に押しやられてる鬱憤も溜まっているため、いつも自分の気持ちを小出しにしている人の何倍ものエネルギーを持つ。

そうなってしまうと「したい像」の暴走が止まらず、やっていいこと、と悪いこと、の見境がなくなる。
我が身が完全に「したい像」に乗っ取られる。

こういうノーコントロール状態では、欲望がむき出しになる。そこに社会性や周りの目といった制約が加わらない。
となれば、完全に動物と化す。

これが犯罪に走る人々の中で起こっていることである。

犯罪を起こさなくさせるには

このような仕組みを鑑みて二度と同じ犯罪を犯さぬよう矯正プログラムを組むとすれば、①普段から気持ちを溜めないで小出しにできるようになる②爆発してしまった時に冷静になるやり方を身につける、の二通りが考えられる。

ただ一方的に、「もうやるなよ」と言ったところで、やりたくてやったのではなく、やってしまったのだから、本人からすればしかたない、としか考えられない。
その思考停止こそが、犯罪を引き起こした原因なのに。

犯罪を犯さないよう律するではなくて、犯罪の仕組みを知り、その芽を早い段階で摘み取る。ようするに犯罪予防の面を強化していくことが大切だと思う。

人間の感情はピストンみたいなもん

注射器を想像して欲しい。
針先に穴が空いていて、後ろからぎゅーって押すと先端から内容物が出る。感情を抑えてる人は針先を自分でふさいで、ぎゅーって押し続けている。するとどっかまで押したあと、強い力でフタがはね飛ばされる。それが欲望のむき出し。

延々注射器を押し続けようなんて、土台無理なこと。我々が物理法則に逆らえないように、心の法則にも逆らうことはできない。
従って、先端の穴から出すことを自分に【許さ】なければならない。立派な人物を演じなくても、弱いダメな自分でもOKと言えなければならない。

自らへの呪縛を解く

きっと今まで生きてきた中で、控えめで立派じゃないと周りから受け入れられない、といった考えが染みついてる。でもその結果抑え込んでいた思いが爆発して犯罪に走ったとしたら、それの方が受け入れられないのではないか。

自分の欲望のせいで誰かを傷つけていいという理屈はまかりとおらない。
本当に反省し、更正を目指すなら、自分が抑えつけてしまう性質をなんとかしなくてはならない、と思うのです。