心の流れBlog

心の守り方を考える

アダルトチルドレンは言語化が苦手

何名かの患者さんとお話ししていて、みなさん共通でおっしゃるのが「うまく言葉に出来ない」。
「自分の気持ち、考え、そしてどうなって欲しいのか」を話して下さいと促すと、言葉に詰まったり、極端な例を上げたりする。

もっと細やかに、心に寄り添うように言葉を使えれば、周りから誤解を受けずに耳を傾けてもらえるのに、と思わなくもない。
アダルトチルドレンが特段勉強不足なわけでもないのに、なぜ言葉が出てこないのだろう?

言える言葉と言えない言葉

私はカウンセリングで負の感情を多く扱う。
「嫌だ」「できない」「怖い」

それをもっと詳しく掴みたくて、「どういう時に?」「誰に対して?」と尋ねると具体的な話が堰を切った様に出てくる。
ところが一通り話し終わった後、「では、心はそれをどう感じていますか?」と問うと途端に言葉が硬くなったり、主語述語がぐちゃぐちゃになったりする。

さっきまでの饒舌さはどこへやら?

心を言葉にするハードル

感じていることを言葉にするのは、思いの外難しい。
大人になってしまえば、心を語る経験はしないから。他人の悪口や愚痴はいっても、ほとんどの人が胸の内を口にしない。

こういった機会不足に加え、周りに過剰な気づかいをするACは幼いときからほとんど気持ちを出さずにいたため、心の分からなさ具合が群を抜いている。

そのことを踏まえず「大丈夫だから話して下さいね~」と声かけしたところで、全くさっぱり…ということになってしまう。

カウンセリングは言葉にならない言葉を発掘すること

そういうときは、カウンセラーが本人になきりったつもりで、「こうじゃないかな?」「あぁじゃないかな?」と患者の心を薄暗く照らす。そうすると患者も少しずつ分かってきて、ポツポツと言葉を紡ぎだす。ACだって思っていることはある。コツさえ分かれば、たどたどしくても自分の言葉で語れる力強さは持っているのだ。

たとえ今上手く言葉を紡げなかったとしても、それを恥じたり、後悔したりする必要はない。
知って欲しいのは、「気持ちを言葉にできないほど、自分を粗末に扱ってきたんだな」ということだけ。

これからカウンセラーと一緒に言葉を探して、自分を見つけて、撫でてやって、包んでやればいいじゃないか。

自分に合う言葉を見つけることは、心を癒やす行為。置き所のなかった感情に居場所を見つけてやって、自分で自分を受け止められれば、誰だって強くしなやかになれる。
いい言葉を使えるヌシになりましょうね。

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