心の流れBlog

上手くいかなくて迷い込んだときの読みもの

「正直」の意味をはき違えている人

ー正直でいることはいいことですー
確かに。自分に嘘をつくことはよくないし、相手に不誠実な態度を取ることはよくない。
ただ、その「正直」の意味、けっこう取り違えている人、多くないか?

正直とは自分の心に沿ったという意味であるけれども、自分の心そのまんまという意味ではない。

たとえば、目の前に太めの人がいたとしよう。

自分の心そのまんまの人は「デブだね~」「暑苦しいね~」と口に出す。
しかし、自分の心に沿った他の言葉の選択肢だってある。
「安心感が抱ける見た目だね」「どっしりと構えている感じがする」

どちらも相手が太いということを表している。
そして前者は批判的、後者は好感的に表出している。

人はだれでも相手に受け入れられたいという欲求がある。
だから批判的な言葉には傷つき、好感的な言葉には喜ぶ。
さて、あなたが相手の心の側に立ったとき、不必要に傷つきたいと思うだろうか。

正直というのは、相手を批判することではない。
現実を素直に受け取り、他者の心を慮って返すということである。
そこをはき違えて、「私正直だから~、毒舌って言われるけどね」という人は相手の心を見ない浅はかな知恵の持ち主である。

テレビで毒舌を言っている人は、番組が終わるとお相手に失礼をわびに行くそうだ。
テレビ的におもしろいからといって、その人をけなす権利を持っていないことを痛切しているから。

そんな裏話を知らずに、芸能人もやっているから自分もやってよしと考えている人は、周りから知らないうちに人が引いていく。
相手の心の機微の分からぬ人は、そもそも毒舌を吐く技量なんてもっていない。

自らの力量を知らずにただ正直に物事を述べる人は、いつのまにか裸の王様になる。