心の流れBlog

心の守り方を考える

カウンセラーに求められるもの

ちらっと愛媛大学の教育学部の資料を読んでいて、精神療法においてクライアントの主体性を阻害することはあってはならないが、かといって中立性を保とうと、冷たい壁のようになってクライエントを孤独の底に落とすことがあってはならないという主旨にうんうんと頷きながらも、
じゃ、カウンセラーは心を何処において臨めばいいのか?にと考え始めた。

 私が思ういいカウンセラーとは、クライエントの内的世界をよく理解し、最初は寄り添い、クライエントに肯定感をもたらす人である。

その上でよき理解者を得たクライアントが自力で思想の歪みを治せる手助けを、必要最低限する人である。

即ち、カウンセラーによって治療されるのではなく、カウンセラーが触媒となって自らで反応を進められる手立てを手に入れるのがよい治療だ。
ところで、そうなるためには、カウンセラーが自らの主体性・価値観を横に置く力強さが求められる。

ともすれば、カウンセラー自身の価値観や倫理観に押されて、主観を口走るまではなくても、クライアントの主観に「それでいいの?」といった懐疑的言葉を挟み、カウンセラーの価値観へ引っ張る可能性がある。
無意識に口を突いて出そうになるそれらを、意志の力を持って奥に留めるのは困難だ。
従って、治療に臨むときには、自己価値の切り離しと、クライアントに寄り添える価値観の拡充と、クライアントをよき方向へ導く先見性が必要とされる。

なれば、相当徳を積んだ人間、絶望を見た人間でなくては務まらず、なかなか常人がなれる職業ではないのかなとか、今更ながらに思っちゃったりするのです。