心の流れBlog

心の守り方を考える

子を持った母親ほど精神が成長するという幻想

世の中には、まだ誤った感覚を持っている人がいる。
それは「子を持つ母親は、子を持たない女性より偉い。そして精神成長をしている」ということ。

本当だろうか?

私はケースバイケースであり、子を持つ母親だからこそ自己中心的になりうるとも思う。

というのも、母親は出産を経て子供と体を分離するが、意識はなかなか分離できない。
だから出産してしばらくは、まるで我が身のように子を扱おうとする。
大事な自分の遺伝子を継いだ個体なのだから、その命を絶やしてはならない とさまざまな外敵から守ろうという意識が芽生える。
さらにその個体が社会の中に飛び込むと、より生存に有利になるよう働きかけようとする。

つまり「守ろう」という意識が強く芽生え、守ろうとするが故に、自己中心性を帯びる。
これは生命として当然の動きである。

しかし子供は子供で親と別社会を築く。
親がそれを自覚し、苦しいながらも自分と自分の生んだ個体を精神の上で分離するならば、子を持たない女性より大きな試練を乗り越えたことになり、精神成長するだろう。
ところが昨今親の代理見合いや親が子供の代わりに就職に躍起になる現場を見ると、親の子離れが出来ておらず、そういう親に限って非常に幼い精神性を呈している。

結局真理は、子を持つ母親は子を持たない女性より精神的に成長するチャンスを与えられている だけであって、必ず精神的に成長するとは言い切れないのである。

本能だけで生きれば、いつまでも子供を手元に置き、親の想像通りに生存に有利に生きてくれるのが親にとって最も心理障壁が低く、満足なのであろう。
でも子は別の個体である。その絶対的に生き方が同じにならない絶望を受け入れられるかが、その人(親)の人間的な力強さにかかっているのではないだろうか?と私は思う。