心の流れBlog

心の守り方を考える

なんであんなに尊大なんだ?

私の弟と妹は、どうも尊大な態度を取りがちです。
なぜ彼らがそれほどに尊大なのかを考えてみたいと思います。

まず弟はKOMA親家の長男です。

大事に大事に育てられ、父が多感期に単身赴任で不在ということもあり、ずいぶんと甘やかされました。
元は大変頭がいいのですが、努力が大嫌いで、あまり学力が伸びませんでした。
ミーハーで、今の就職先はトレンドを追求する業界最大手です。
ロレックスを身にまとい、本田のスポーツカー、中古の一軒家を所有、8歳下の妻、かわいい一粒種の娘と暮らしています。

そんな彼は何を思って生きてきたのでしょう。

私たちの両親はお世辞にも仲がよいとは言えませんでした。
母親は常に姑や夫の愚痴を我々子供に言ってきました。
長女の私は、一番話しやすい相手だったために、その攻撃を受けるハメになりましたが、一方長男の彼は、KOMA家に恥じぬようと様々な規制を掛けられて育ちました。
親がそこそこの私立大学卒業だったために、長男は必然的に同等以上の大学を求められました。
望む望まないにかかわらず旧来の価値観を押しつけられた彼は生きにくかったことと思います。
母親は長男をかわいがりすぎたために、彼は小学校高学年でかなり暴走気味な性格になりました。
他者のことを冷酷に切り捨て、自分の利益をひたすら守ろうとする姿勢は、見ていて気持ちいいものではありませでした。
そのせいで、就職活動では先方に難色を示され、なかなか決まらなかったようです。
そんな彼が就職して社会にもまれ手に入れたスキルが、尊大に振る舞うだったのかもしれません。

人間は相手が堂々としていると、そうなんじゃないかと信じる傾向があります。
ちょっといけ好かないヤツだけど、言っていることはもっともらしいし、反論の余地がないのでなんとなく従ってしまう。
そこに味をしめた彼は、以後その方法を磨いていきます。
おそらく彼の今の社会的地位は尊大スキルによって支えられている面も多分にあるのでしょう。

彼をこのような人格に育て上げたのは、まぎれもなく両親の不仲と母親のかわいがりすぎです。
いつか強烈なメンターが現れて、彼の鼻をへし折ってくれることを望むばかりです。

次に妹です。
妹はKOMA親家の次女です。
たぶん兄弟の仲では一番お気楽なポジション。
友人も多く、社交的な彼女は、高校時代に出会った彼と9年付き合い、結納まで済ませました。
ところが式直前で、彼の浮気が発覚。あえなく破談。
大手製薬会社のMRとして日々病院を飛び回る生活は、楽しくもあり刺激的でもあったようですが、激務とプライベートの破綻で辞職。

以後実家で混沌とした毎日を送るも、友人や親に支えられ、再び社会へ羽ばたきます。
その後友人と同じところに就職し、今や就職した場所でなくてはならない重要なポジションを任されています。
プライベートで、3歳年下の彼と出会い、1年半後に結婚を決めました。
今では二人仲良く暮らしています。

彼女曰く、お姉ちゃん(KOMA)が親の拒否反応の起こしそうなことをみんな先にやってくれたから、何一つ親に反対されずにこれたと言っていました。
ここまで見ると、なんだか素直な子のように思います。

でも裏で家を出て行った私の代わりに、母親の愚痴聞き係をさせられ、姑の悪口を聞かされる苦労を味わいました。
特に妹が幼い頃に父が単身赴任だったため、母親が背負った苦労を後々聞かされ、父親に嫌悪を抱いていたようです。
彼女が尊大な態度を取るようになったのは、おそらく母親の愚痴を封じ込めるためではなかったかと推測されます。

幼かった彼女は、ひたすら親のいうことを聞く役でした。
しかしどこかでストレスが溜まって言い返したくなったのでしょう。そこで親に正論を言い返したところ、思ったより上手くいったので、以後繰り返すようになった・・・可能性が高いです。

弟も妹も何かに押しつぶされそうになったことから逃れたくて必死で尊大さを身につけたように思います。
素直さというのは、快適に生きていられる環境があってこそ、培われるものです。
しかしKOMA家は常に子供が精神的な危険にさらされ、自分の心を押し殺して生きることしか許されませんでした。
だからこそ、自分を受け止める・認めるといった当たり前のことができなくなっていたのです。

尊大さは「鎧」です。
本当は心の奥底でそんなもの要らないと当人も自覚している。
でも、それを脱ぎ捨てたら、何の武器もないので怖くて仕方がないんです。
だからしかたなくまとっている。
強い人間は謙虚です。
彼らがいつまで尊大な態度を貫くのかはわかりませんが、人生のどこかでその生き方の息苦しさに気がついて、別の道をたどって欲しいと思います。