心の流れBlog

上手くいかなくて迷い込んだときの読みもの

真面目な子と素直な子

なにかの番組で、久本雅美さんが大竹しのぶさんと合コンをして、その場にいた男性が全員大竹さんにメロメロになったという話をしていた。
合コンの時の久本さんと大竹さんの振るまいが対照的で興味深いので、ちょっと考えのネタにしてみようと思う。

久本さん談

「普通、相手が約束に遅れてきても、相手に気を使わしたら悪いしーと思って『私も今来たとこや』と取り繕うやろ?でも大竹さんは、あのふわぁーってした感じで『もう!怒ってるんだから』っていうねん。めっちゃかわいい。」

多くの人は礼節を重んじ、人のことを思いやるように との教えを守ろうとする。
だから心の中で相手の行動に苛立っていても、指摘されたら相手がふてくされるだろうと想像して、感情をグっと押し殺す。

しかし一方で、そのシチュエーションにおいて苛立ちが起こることも理解できる。
どこか優等生的な久本さんの振るまいは、和を乱さないという意味では有用だが、自分を裏切るという面では有害である。

それに比べて苛立ちをそのまま出すという大竹さんのような振る舞いは、自分の心に素直に従った気持ちのいい行動だ。
ただし表現の仕方によっては、相手に”攻撃されている!”と取られるので、慎重にならなければいけない。

実際、行動を取るのはほんの1-2秒の話である。
「慎重に」と言いつつも、反射的に行えなければ有効にはならない。
思ったよりも訓練と高度なテクニックが要求される行為なのだ。
それ故にできる人が少なく、人を魅了する重要な要素に成りうるのだろう。

久本さんは司会業として、大竹さんは女優として共に優秀な表現者だ。
しかし互いに求められる役割が違う。
人をまとめる役(久本さん)は、組織内部の摩擦を減らすことに神経を注ぎ、何かを作り出す役(大竹さん)は、自分の中にある引き出しを最大限引っ張り出すことに神経を尖らす。
ある意味、好対照な二人なので、ここまで顕著に態度が分かれたのだと思う。

日本人は、組織の中で生きるための技は小さい頃から教わるが、自分の能力を引き出す技は習わない。
だから大竹さんのような「かわいい女性」にはなれていないんだ。

けどこれからは、素の感情も含んだ自分というブランドがどこまで通用するかが問われる時代。
我々は第二の学習期を迎えているのかもしれない。

どっちがいいということではなく、どっちもできるように準備を始めよう。