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上手くいかなくて迷い込んだときの読みもの

家政婦のミタさんはそんなに異常なのか?

ドラマ「家政婦のミタ」 話題を独占してますねー。
さて主人公のミタこと三田灯さんは、冷徹で笑わないスーパー家政婦として描かれ
誰の目にも奇異な人物として映ります。

しかし

方向性は違えど、三田さんのような人は、結構居るのではないかと思うのです。

ちなみに私が考える三田さんの特徴は

1.自分が意志を持つと不幸になると思いこんでいる。(だから言われたことだけやる)
2.周りから「一生笑わないで」と言われたことを頑なに守っている
3.スーパー家政婦の名のとおり、なんでもできるし、知識もある
4.情緒を徹底的に排除し、能面を保つ

それでは、似たような人をあげていきましょう。
例えば親のいいなりになっているエリートな子供
1.自分がしたいことより親がさせたいことを優先する(親に言われたことだけする)
2.周りから「○くんは賢いから、東大にいくのよね~」と言われた期待に必死で応える
3.頭がいいので、知識だけは豊富
4.本当は勉強したくないときも、ガマンしてガマンして、感情を殺して生きる

例えば親に虐待されて育った大人
1.親が「~して」と頼んできたら、自分の都合をさしおいて、何よりも親の希望を優先
 せねばと思っている。(そのクセがついて、周りに対して自己犠牲を払いすぎる)
2.常に周囲の顔色をうかがい、周りの依頼を全面的に聞き入れる
3.親の前ではいい子供/周囲のお願いには忠実に答える信頼される人
4.自分の希望を口に出せない。そして自分が虐待された事実も認められない。

こんな人々、周りを見ればたくさん居ます。
つまり三田さんは、特異的な人物ではなく、現代の大人や子供が抱える心の闇を
わかりやすく背負った人物なのです。
その三田さんが、家庭崩壊の危機にある阿須田家を前に、自分と向き合う度、
心のどこかで「ここのままじゃいけない」という叫びが言葉となって現れ、その言葉に
周りが救われるのです。
三田さんは、光と闇を同時に持つ繊細で図太くて弱くて強い人間なのです。

おそらく三田さんはアダルトチルドレンでしょう。
子供の頃、母親が守ってくれなかったことに傷つき、自分を責めて生きてきた。
でも、訪れた不幸は三田さんのせいではありません。
冷静に見れば、お父さんが亡くなったことも、継父が色目を使ったことも、弟が
ストーカーしたことも、夫と子供を火事で失ったことも、三田さんが原因ではない。
少なくとも継父や弟に関しては、継父や弟自身が弱かったため、思慮がなかった
ために発生した出来事です。
けれどもアダルトチルドレンはすべて自分で背負い込もうとする。
小さい頃から母親に責められ、悪者役をやらされてくると、どんなことでも自分のせい
にしてしまうクセが付いてしまうのです。

実際のアダルトチルドレンは、カウンセリングなどの治療を受け、徐々に自分を
大切にして良いという感覚をよみがえさせるのですが、ドラマの中のように
子供達に「ありがとう。三田さんがいてくれて、本当によかった」とか、「オレが
三田さんを守るから」といわれることもまた、自分を大切にする感覚を取り戻す
大きなきっかけとなります。

現代は阿須田家の子供達が口にするような、感謝・尊重の言葉が欠乏しています。
誰かが誰かにそういった言葉を掛けるだけで、言われた側は救われます。
このドラマを多くの人が見ているということは、それだけドラマに描かれている真実が
実生活にあるということです。

三田さんは、けして異常な人物ではありません。
実際の世界にいる多くの三田さんは、表面上クールでも、心のどこかでSOSを出して
います。
だからこそ、我々は優しい言葉をたくさん使って、三田さんが笑顔になれるお手伝い
をしたいですね。