心の流れBlog

心の守り方を考える

就職活動を通して自己を見る

今から×年前に、卒業まで1年半を残して就職活動を始めた。
昨今、新卒は就職が難しいと言われているが、私の就職活動をしていた頃も
不況でかなり厳しかった。

理系だと学生の定員数の数倍求人があるので、学校の推薦をもらって就職活動

をすると、だいたい2、3社受けて、内定。終わりって事が多い。
だけど、私は入社を希望していた会社が推薦をとっていなかったので、自由応募
でエントリーしていた。

最初に受けた会社は、学校と繋がりがあるのだが、面接官が驚くことに面接中に
タバコを吸い始めた。第一次審査は通過したが、ろくな会社ではないと辞退した。

次の会社(入社した会社)は、面接にメリハリがなくて、一体何を評価しているのか
分からなかった。

最後に本命の会社を受けたら、5次審査まであって、最終審査に残ったのだが、社長
面接であえなく不合格となった。
後で、不合格の理由を会社に聞いたが、教えてくれなかった。
他にも何社か説明会に行ったが、ぱっとせず、2番目に受けた会社に入社して学生
時期の就職活動は終了。

それから5年が経って、退社し一旦学生になってから、また就職活動。
今度は未知の分野だけに、どうアピールしていいか四苦八苦。
何社も落とされて、やっとある会社に内定が決まった。
まあ、そこもベンチャー色が強く、長時間労働になじめなかったのですぐに退社したが。

就職活動を通して思うことは、精神的にとても疲労するということだ。
疲労する第一の理由は、たぶん就職したくないから。
働くということは自己実現の一種だと思っている。やりたいことがあって、それが
できる環境を探し、環境に身をおいて、自分を鍛える。

ところが、親から強制ばかりされて育った私は、やりたいことが全く分からなかった。
だから、たまたま入学してしまった学校の延長でできる仕事や、今関心があること
に関連する企業を受けた。それも上場企業とか企業規模に一定の水準を持たせて。

婚活でいうなら、結婚したいのかどうか考えずに、世間一般が求める理想像の
配偶者を求めて結婚相談所に申し込んだ状態だろう。
私のような心がけだと、お見合い相手は「この人本気で結婚したいの?」
「どこが特徴なの?」が感じられず、お見合い終了後「ご縁がありませんでした」
という返答をするしかできない。

そんな半ば腐った考えで就職活動をしていたからこそ、自分にウソをつくことを繰り
返し精神的に疲労したのだ。それも相手からは色よい返事はもらえないし。

採用する側の立場としては、働かなくてはならないから働く人より、自己実現を兼ねて
働きたい人を選びたい。もし、複数人面接で前者と後者が並んだら、差は歴然とする。
私は面接に落ちて当然なのだ。

けど、勘違いをしてはいけない。面接に落ちたから人間として価値がないは間違い。
経験者が「あなたには向きませんよ」と言ってきただけである。
あの林真理子さんですら、50社近くの面接を落とされて、でも今一流の作家になった。
女優の吉瀬美智子さんも確か面接で落とされて就職できなかったハズ。だから
モデルになった。
応募した会社に採用されないことは、その人の成功とはなんら関わりはない。

人間には無限の可能性がある。可能性があると思って、探し求めるのと、可能性が
ないと思って諦めるのは、互いにその時点でなにもアクションしていなくても、全然
違う。
私は今の事業を立ち上げる前に、可能な限り自分の才能を探し出した。
私には何が向いていて、どういったことが得意か。
一週間海を見ながらただ考えたり、白紙に自分の長所を書き出したり、StrengthFinder
をやったり、他者に私の特徴を聞いたり、とにかくありとあらゆることを1年間やり
つづけた。
こんなに正直に悩んだのは、人生初だと思う。
就職活動の時に志望動機を書くのにもずいぶん悩んだが、それはウソで塗り固めた
自分を演出するための悩みなので、所詮ニセモノの悩みなのだ。

自己を追求し続けることは、たとえ就職しても、起業してもサボってはならない。
サボった瞬間に、己が腐り始める。
そういう意味では毎日が「私は何をしたいか」と考え続ける就職活動なのだ
けど、今の自分は過去ほどコノ就職活動的思考が嫌ではない。むしろ楽しい。
考えすぎて眠れない日もあるくらい。
ウソをつかずに生きることがこれだけ素直な自分をもたらしてくれるのかと驚いている。
自分で自分の人生を決め、歩むからこそ、人の何倍も苦労することもあるかもしれない。
それでも自分の正直にありたいから、今日も私は自分の理想を追求するため切磋
琢磨する。